2007年11月19日

サイト・アライメント その1

マスターアイを知る
 親指と人差し指で輪を作り、両目を開け腕を伸ばして小さな目標物を輪の中に入れる。その状態で、交互に片目を閉じ開いている方の目で目標物が輪の中にある方の目がマスターアイ(利き目)です。


照準に使う目を決める
 マスターアイと利き手が一致する人は迷わずマスターアイで照準を行うべきでしょう。

 マスターアイと利き手が異なる人もマスターアイで照準をすべきと一般的に言われます。しかし、位置的に照準しづらいと感じる場合は、目隠し板等を用いてマスターアイでない目での照準も試し、良好な方で照準を行うのがよいと思います。

 いずれの場合でも両目を開けて照準することが重要です。片目を閉じることは、開いた目にも緊張感をもたらし、目の早い疲労などに繋がります。両目を開けての照準に集中できない場合は、目隠し板等を用いることで照準に集中できるようになります。また、目隠し板はある程度両目に光が入るような半透明な板が理想的と言われます。


6時照準とセンター照準
 ブルズアイでは6時照準が基本です。6時照準には、フロントサイトと10点円の間に隙間(フロント・リアサイトの隙間と同程度)を空ける方法と隙間を空けない方法があります。明瞭にフロント・リアサイトの隙間がある場合は、隙間を空ける方が照準し易いと思いますが、どちらを選択しても問題ありません。

 オープンサイトによるブルズアイターゲットのセンター照準は、明瞭なフォーカスイメージが得られないのであまり勧められません。また、オープンサイトでセンター照準にサイトをゼロ点調整したそのままの状態でシルエット競技を行う場合、遠距離で弾道の下がりが大きくなり照準が難しくなると考えられます。この点も考えると6時照準の方が無難だと思います。

サイト・アライメント その1 サイト・アライメント その1 サイト・アライメント その1


サイトのゼロ点調整(ゼロイン)
 5mのブルズアイターゲットで6時照準またはセンター照準でターゲット中心付近に着弾するように調整します。通常一度に最低3発撃ち、ターゲット中心とグルーピング(着弾グループ)の位置関係を調べて、最初は大胆にサイトを動かし調整します。調整方向は取扱説明書を見て確認しておきます。

 ターゲット中心にグルーピングが近づいたらサイトの調整量を少なくし、何クリックでどれくらいグリービングが移動するかを確認しながら調整を繰り返しグリービングが中央付近に合うようにします。
 
 数発撃ってバラバラのグルーピングしか得られない場合で銃に問題がないときは、銃または腕を台の上に載せてレストしながら撃つなどの工夫をして下さい。



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Posted by MAGI at 21:17│Comments(0)射撃技術
 
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