2007年08月29日

第17回APSカップハンドガン部門分析03

1.3使用銃割合についての考察

 オープンサイト部門では、APS-3が最多数となった。従来APS-1GMを使ってきたシューターの多くもAPS-3にシフトしたようである。APS-3の初期ロットには問題があるものも多かったようだが、10年以上もAPS-1GMを使い続けたので新しいAPS-3を大会で試したいという気持ちが強かったのではないだろうか。
 参加者増加は、新しい銃が登場したことの影響が大きいと思われる。事実上APS-1GM以外の選択は考えられなかった昨年までと異なり、ふり出しに戻った感じで再挑戦、初挑戦がし易い状況になったと考えられる。
 AP200は発売が最後発で練習期間が短く不利と思われたが、一部APS-3に問題を感じたシューターなどが使ったと推定される。重量バランス的にはフロントヘビーなAP200を好むシューターは多いと思うが、グリップとトリガーの位置関係はAPS-3の方が良好なので一長一短であろう。

第17回APSカップハンドガン部門分析03

 興味深いことに、APS-1GMワンメイクから脱し、参加者が大幅に増えたにも係わらず第16回と第17回のオープンサイト部門のスコアの変動は少なかった。




 フリー部門では、まだAPS-1GMが最多数であった。最初からマウントベース標準装備なのが最多となった要因の一つと思われる。スコープやダットサイト等を簡単・安価に装着できるメリットは大きい。APS-3でもフリーダムアートやOKパーツからマウントベースが発売されているが、銃本体と合わせ高価になる。
 GP100はマウントベース自作での参加者よりオープンサイトによる参加者が多かった。止む無くフリー部門での出場となったと思われるので、来年からはサイトシステムの違いのみでの部門分けが妥当であろう。
 今大会からJASG銃のみとなったことの影響か、昨年までよく見かけたブローバックや固定スライドガスガンは少なくなった。一抹の寂しさを感じるが、余程のこだわりがない限り競技用銃以外での参加者が減るのは致し方ない。
 その競技用銃の中でもプリシーダーはマイナーな存在になってしまった。命中精度は悪くはないと思うが、特徴あるトリガーアングルは見ただけで扱い難い印象を与える。他人と同じものを好まない人以外には受けなかったようである。

第17回APSカップハンドガン部門分析03

 フリー部門は第16回と第17回で明らかなスコアの変化があった。平均点が伸びていて全体のレベルが上がっているのが判る。



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Posted by MAGI at 17:45│Comments(0)分析
 
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